PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

技術と志

ホームページ用に片っ端から撮影である。
このつい立ての向こうがsotoboスタジオ。
あまりに簡易すぎて思い通りになかなか撮れず、朝から撮り直しの連続である。

DSC07400.jpg

そして昨日は久しぶりに夜更かししたから眠気もある。
日付が変わってからトートをひとつ縫い上げた。
ちょっとシゲキされて縫い上げたのである。



昨夜テレビで「吉田かばん」について取りあげられていた。
「ポーター」シリーズなどあまりに有名で、言わずと知れた日本を代表するかばんメーカーである。
街を歩いていて見ない日はないほど、認知度、人気はダントツだろう。
女性も男性も、カジュアルにもビジネスにも、様々なシーンで活躍するかばんを展開されている「吉田かばん」は、東京は下町神田発信のメーカーである。
その不動の人気は、その確固たる品質とその品質の管理にある。
そしてその基盤の上にデザイン性と最も大事な使いやすさが組み合わさり、世代性別を超えたユーザー、リピーターの人気に繋がっているのだろう。


街を「吉田かばん」片手に歩く人たちへのインタビューから番組ははじまった。
みんな口々に言うのは、「機能性」「丈夫」「使いやすさ」である。

そしてそのかばんひとつひとつの品質を作り上げているのは「職人」である。
その技術と魂が「吉田かばん」の根源だと、吉田社長は言う。
創業1935年からのスローガンは「職人を絶やすな」。
利益追求からの海外生産は一切なく、確かな技術を持つ職人の国産を貫く。
効率性の追究から新たなチャレンジの妨げになる自社工場は持たない。
だから「吉田かばん」を作っている職人はほとんどが個人。
6畳一間の家内工場でひたすらかばんをつくる職人とその技術を大切にしている。
そしてその「職人を絶やさない」ためには職人の生活を確保しなければならない。
つまりは職人に払う工賃である。
だから商品の値引きはしない。過大な宣伝はしない。
それは職人の技術、職人の生活を守る事につながり、それが「職人を絶やさない」ための創業以来の掟なのである。と。

そしてそれは品質の証なんだとも思う。


とはいえ、丈夫さだけのがちがちなかばんではない。
そこにはちゃんとデザイン性と機能性が加味されている。
「デザイナー」と「職人」。未来へのチャレンジと培ってきた技術の自信。
それぞれのこだわりからひとつのかばんが作り上げられていく。
それは一見相反する立場に思いがちだが、それぞれの立場、それぞれのフィールドからの見地がぶつかり合う事が大切だ。
おもしろい話があった。
「デザイナーの要求を職人はできないと蹴る。
でもその職人は必ずそのデザイナーの要求をこっそり試すんですよ。」と。
そこから新しい技術やデザインが生まれ、そして信頼と達成が築き上げられていくのだと思う。


「ものつくり」と「ビジネス」もある意味相反する位置にあるのかもしれない。
ビジネスである以上、利益の追求は責務である。
その事で海外生産が主流となり、本来その商品の根源にある志云々が蔑ろにされてきたような話は、昨今番組や雑誌でよく取りあげられている。
利益を求めるあまりなくした代償は大きい、、、というアレだ。
しかしバランスであり、優先順序なんだと思う。
自分たちが何をつくり、何を売るのか。
その志をそっちのけに利益追求に走った結果が今のこの世の中のように思う。
身の丈にあった、、、、自分たちの目指すもの、、、
それがものつくりに於ける利益追求の忘れちゃいけない志なんだと思う。


「デザイナー」と「職人」。「ものつくり」と「ビジネス」。
どちらに於いてもバランスが大切である。


「職人の生き甲斐はその技術だ。」と社長は言う。
自分に培ってきた技術がある事が喜びだと。
だから職人を絶やしてはいけないし、それがメーカーとしての責任だと。

ベテランの職人さんは、街で自分がつくったかばんを見かけると必ず使い勝手や不都合さはないか聞くと言う。
素晴らしくひた向きで一途な志だと思う。

そんな技術と志で作られているかばん。
つくり売る責任もあれば、買い使い使い込む責任もある。
番組の中で15年前に買った「吉田かばん」を修理に出したユーザーが紹介された。
「自分の誕生日の記念に修理に出したんです。」と。
意味深い言葉であり、つくる側つかう側の気持ちがつながる修理だと思う。

そしてそれがつくる側つかう側の共感できる喜びなんだと思う。

そしてその喜びがないとつまらない話で、つまらない世の中になってしまうはずだ。


そんな事を考えながら、夜中にこっそりトートを縫い上げた。

DSC04743.jpg


番組の最後にナビゲーターの村上龍さんが言った言葉も印象的だった。

海外生産、海外展開ではなく、自分たちの商品の根幹である技術を大切に創業以来の志を貫き国産にこだわる。
そこにブランド力があり、それこそが真に国際的だ。と。


技術だけではなく、その技術を大切に、そして絶やさない志が真のものつくりだと思う。


少々長くなったが、これだけは綴っておきたかった。



 『page』

Information:
『page』の最新情報はコチラから → news
スポンサーサイト

| 『page』 | 23:27 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ほんとバランスですね!
でも吉田カバンは克幸氏の突出した才能ゆえ、辛い時代もバランスを取る余裕があったのかも知れません。
拘ってても、ほとんどの国内手作りメーカーは行き詰まり、破綻しました・・・。


| oceanasidecafe | 2012/07/14 18:37 | URL | ≫ EDIT

oceansidecafeさんへ

そうだと思います。
私が携わっていた20年余りのファッション界でも、明らかにその波に呑まれたブランドやメーカーがありました。
本当はその志こそが本随であり、意味であり、当たり前の事だったと思います。

| sotobo | 2012/07/14 21:35 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://sotobo99.blog116.fc2.com/tb.php/1577-6fe015df

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。